グアニル酸とは?
「昆布のだしはおいしいけど、干ししいたけを入れるともっとコクが出る気がする」
そんな風に感じたことはありませんか? それ、実は「グアニル酸」という成分の働きかもしれません。
この記事では、しいたけの“うま味成分”として知られる「グアニル酸」について、わかりやすく解説していきます。
グアニル酸ってなに?
グアニル酸は、うま味成分の一種。乾燥しいたけなどのキノコ類に多く含まれる成分です。
実は、このグアニル酸は、昆布に含まれる「グルタミン酸」や、鰹節や肉に含まれる「イノシン酸」と並ぶ、“三大うま味成分”のひとつなんです。
グアニル酸が持つ「うま味」のチカラ
単体でもグアニル酸にはうま味がありますが、グルタミン酸と組み合わせると、強いうま味の相乗効果が発揮されます。
たとえば──
このような組み合わせで、料理に深みとコクがぐっと増すのです。
グアニル酸を含む食材
- 乾燥しいたけ
- 生しいたけ
- その他キノコ
とくに注目すべきは乾燥しいたけです。
しいたけを乾燥させることで、細胞が壊れ、その際に酵素が活性化します。
この酵素の働きによってグアニル酸が新たに生成されるのです。
そのため、生しいたけに比べて乾燥しいたけの方が、はるかに多くのうま味成分を含むという特徴があります。
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料理での活用例
- 煮物や炊き込みご飯に乾燥しいたけを使う
- 和風スープや鍋だしに昆布と干ししいたけを合わせる
- 卵とじに乾燥しいたけを使う。
まとめ
グアニル酸は、ほかのうま味成分と組み合わせることで、“料理のおいしさを底上げする”になります。
「いつもの料理がなんとなく物足りない…」 そんなときは、ぜひ乾燥しいたけを取り入れてみてください。グアニル酸の力で、驚くほど味わい深くなるかもしれませんよ。